「寝室を癒やしの空間にしたい」と思って観葉植物を探していると、ふと「風水では寝室の観葉植物はよくない」という噂を耳にして不安になったことはありませんか?せっかく運気を上げようとしているのに、逆効果になったらどうしようと心配になってしまいますよね。実は、寝室の植物がよくないと言われるのには、フェイクグリーンや虫の発生に関する問題、あるいは方角や枯れることへの懸念など、いくつかの具体的な理由があるんです。でも安心してください。正しい選び方と置きさえ守れば、むしろ寝室は運気をチャージする最高の場所になります。

-
- 風水において寝室の観葉植物が「よくない」と誤解される本当の理由
- 運気を下げてしまうNGな置き場所や植物の特徴
- 虫が苦手な人でも安心して寝室に置ける清潔な管理方法
- 寝室と相性抜群の運気が上がるおすすめ観葉植物ベスト3
風水で寝室の観葉植物はよくないという誤解の理由

ここでは、なぜ「寝室に植物を置くのはよくない」という情報が出回っているのか、その背景にある具体的なNG行動や注意点について深掘りしていきます。理由さえ分かれば、恐れることはありません。
寝室に観葉植物を置くのは本当にNGなのか

寝室の植物が持つ「浄化作用」「生気の補充」「リラックス効果」という3つのメリットの解説
「寝室に観葉植物を置くと運気が下がる」という噂を耳にしたことがあるかもしれませんが、結論から言うと、これは大きな誤解です。むしろ、寝室に観葉植物を置くことは風水的に「大吉」であり、運気を底上げするための最も効果的なアクションの一つと言えます。
では、なぜこのようなネガティブな説が流布してしまったのでしょうか。その背景には、風水の基本的な考え方である「陰陽のバランス」と、植物の持つ強力なエネルギーが関係しています。植物は「生き物」であり、常に呼吸をし、成長のためのエネルギー(気)を放出しています。このエネルギーがあまりに強すぎたり、配置場所が適切でなかったりすると、休息を目的とする寝室の「静」の気を乱してしまうことがあるのです。
しかし、本来寝室という場所は、私たちが一日の中で最も無防備になり、睡眠中に体から悪い気を吐き出し、新しい運気を吸収してベースを整える「運気の再生工場」のような場所です。ここに、自然の生命力そのものである植物を置くことで、以下のような素晴らしい効果が期待できます。
寝室に植物を置く3つのメリット
- 浄化作用: 昼間に外で受けてきたストレスや悪い気を、植物が吸い取って浄化してくれます。
- 生気の補充: 寝ている間に、植物が持つフレッシュな「木の気(成長・発展のエネルギー)」を体に取り込むことができます。
- リラックス効果: 緑色を見ることで副交感神経が優位になり、深い睡眠へと誘われます。
つまり、「よくない」と言われるのは、あくまで「枯れた植物を放置している」「寝ている人の顔の真上に吊るしている」といった、間違った扱い方をした場合に限られるのです。植物自体が悪いわけではありません。むしろ、現代の密閉された住宅事情においては、植物が持つ空気清浄能力や加湿効果は、物理的な健康面から見ても非常に有益です。
大切なのは、植物をただのインテリアとしてではなく、「一緒に暮らすパートナー」として扱い、寝室という空間のルールに合わせて配置してあげることです。そうすれば、植物はあなたの心強い味方となり、毎朝目覚めるたびにエネルギーをチャージしてくれる最高のパワースポットを作ってくれるでしょう。
枕元やベッドより高い位置だとよくない理由

SNSやインテリア雑誌を眺めていると、天井から植物を吊るす「ハンギングプランツ」や、ベッドヘッドの上に設けられた棚にグリーンを飾っているおしゃれな寝室をよく見かけますよね。「私もこんな素敵な寝室にしたい!」と憧れて真似したくなる気持ち、痛いほど分かります。
ですが、風水的な観点、そして何より「睡眠の質」と「安全性」という現実的な観点から言わせていただくと、ベッド周りの「高さ」と「距離」を間違えることは、運気ダウンどころか生活上の危険に直結するNG行為と言わざるを得ません。
なぜそこまで強く止めるのか、その理由を「高さ」と「距離」の2つの側面から、もう少し踏み込んで解説していきましょう。
1. 「高さ」の罠:頭上の植物は無意識のストレス源
まず、風水の基本的な原則として「気は上から下へと流れる」という性質があります。もし、あなたの寝ている無防備な顔や体の真上に植物が吊るされていたり、高い棚から見下ろすように置かれていたりすると、どうなるでしょうか?
寝ている間、植物が持つ強い「気」がシャワーのように絶えず体に降り注ぐことになります。一見マイナスイオンで癒やされそうに思えるかもしれませんが、就寝中の人間はエネルギーのバリアが解かれた無防備な状態です。そこに上からの圧力がかかり続けると、気付かないうちに「気疲れ」を起こしてしまうのです。
さらに深刻なのが、私たちの本能に刻まれた「落下物への恐怖」です。
人間の脳は、頭上に不安定な物体がある状態を「潜在的な脅威」として認識します。たとえ意識の上では「しっかり固定しているから大丈夫」と思っていても、深層心理では「落ちてくるかもしれない」という警戒アラートが鳴り続けているのです。これでは、体は休まっていても脳が完全なリラックスモードに入れず、「寝ても疲れが取れない」「悪夢を見る」「歯ぎしりをする」といった睡眠トラブルの原因になりかねません。
そして、地震大国である日本においては、物理的なリスクも無視できません。就寝中に地震が発生した際、頭上のプランターや鉢が落下してくれば、大怪我につながる恐れがあります。土や破片が散乱した寝室で避難するのは非常に困難です。これらのリスクを考慮すると、「寝室では、自分の身長より高い位置に重い鉢を置かない」というのが、運気以前に身を守るための鉄則と言えます。
ハンギングプランツを楽しむなら
どうしても寝室で吊るすスタイルを楽しみたい場合は、以下の条件をすべて満たす場所に限定しましょう。
- 万が一落下しても、絶対にベッドや人に当たらない場所(部屋の隅のコーナーなど)。
- 土を使わない「エアプランツ」などの超軽量な植物にする。
- 陶器ではなく、割れないプラスチックやマクラメ編みのハンガーを使用する。
2. 「距離」のミス:枕元はエネルギーの衝突地点
次に、ついついやってしまいがちなのが、サイドテーブルやヘッドボードなど、「枕元(顔のすぐ近く)」への配置です。
植物との距離が近すぎることが推奨されない最大の理由は、「エネルギーの性質の違い」にあります。植物は、成長するために常に「陽の気(動的なエネルギー)」を発しています。一方で、私たちが眠るという行為は、心身を鎮めて「陰の気(静的なエネルギー)」に浸る時間です。
枕元という至近距離に強い「陽」のエネルギーがあると、休息しようとする人間の「陰」の気と衝突してしまい、脳が興奮状態から抜け出せなくなることがあります。「なんだか寝付きが悪い」「夜中にふと目が覚めてしまう」という場合、枕元の植物が元気すぎることが原因かもしれません。
また、植物の呼吸についても知っておく必要があります。植物は日中、光合成によって酸素を供給してくれますが、光のない夜間は人間と同じように呼吸を行い、微量ながら二酸化炭素を排出します(※サンスベリアなど一部のCAM植物を除く)。
もちろん、その量は人間が排出する量に比べれば微々たるものであり、酸欠になるような心配は科学的にはありません。しかし、風水では「寝室の空気は常に清浄であるべき」と考えます。顔のすぐ近くで別の生き物が呼吸をしている状況は、気の清浄さを保つ上でベストとは言えません。
加えて、枕元に植物があると、寝返りを打った拍子に手で薙ぎ倒してしまうリスクや、布団のホコリが葉に付着して不衛生になりやすいというデメリットもあります。衛生面での不安は、そのまま健康運の低下に直結します。
これが正解!寝室のベストポジション
では、どこに置くのが正解なのでしょうか?答えは非常にシンプルです。
- 高さ: 目線よりも低い位置(床置き、または低いスツールの上)。
- 距離: ベッドから手を伸ばしても届かない距離(足元の対角線上など)。
特におすすめなのは、「朝起きて体を起こしたときに、自然と視界に入る位置」です。目覚めの瞬間に美しい緑が目に入ることで、一日のスタートをポジティブなエネルギーで満たすことができます。寝ている間は干渉せず、目覚めた瞬間に力を貸してくれる。そんな適度な距離感を保つことが、植物と長く仲良く暮らすコツですよ。
(出典:東京消防庁『家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック』)
トゲのある植物や枯れた状態は運気を下げる

植物選びにおいて、寝室ならではの「NG植物」が存在します。それは、サボテンやアロエ、バラのように「鋭いトゲを持つ植物」です。
風水において、尖ったものや鋭いものは「殺気(さっき)」を放つと考えられています。これは、空間の気を鋭く切り裂き、周囲に対して攻撃的なエネルギーを与えてしまうものです。リビングや玄関、トイレなどであれば、この鋭さが「邪気払い」として役立つこともありますが、無防備に休息を取るための寝室においては、百害あって一利なしです。
トゲのある植物を寝室に置くと、夫婦関係や人間関係において「刺々しい」トラブルを招いたり、常に何かに追われているような焦燥感を感じたりする原因になると言われています。リラックスを最優先したい寝室では、丸みを帯びた葉を持つ、穏やかな植物を選ぶのが基本です。
そして、種類選び以上に重要なのが「枯れた植物を絶対に放置しない」ということです。
枯れた植物は、風水的に見れば「死骸」そのものです。生命活動を終えた植物からは、「陰の気」の中でも特に悪い質の気(邪気)が発生します。これを寝室に置き続けることは、自分自身の運気を腐らせているのと同じこと。健康運や全体運を著しく低下させる要因になります。
また、枯れていなくても、葉にホコリが白く積もっている状態もNGです。葉の表面にある気孔が塞がれると、植物は呼吸ができず、空気清浄能力や良い気を出す力が失われてしまいます。ホコリを被った植物は「汚れ」の象徴となり、部屋全体の気を淀ませてしまいます。
もし枯れてしまったら?
どれだけ大切に育てていても、環境の変化や寿命で植物が枯れてしまうことはあります。それはあなたの身代わりになって悪い気を吸ってくれたのかもしれません。「守ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを込めて、すぐに処分しましょう。そして、新しい元気な植物を迎えて、空間の気をリフレッシュさせてください。
寝室の観葉植物はフェイクだと効果がない?
「仕事が忙しくて水やりの時間が取れない」「過去に何度も植物を枯らしてしまった」という方にとって、フェイクグリーン(造花・人工観葉植物)は魅力的な選択肢ですよね。最近のフェイクグリーンは、本物と見分けがつかないほど精巧に作られており、インテリアとしての価値は十分にあります。
しかし、「風水的な効果」という点でお話しすると、フェイクグリーンには「生命エネルギー(生気)」が宿っていないため、生きた植物のような強力な運気アップ効果は期待できません。風水の根本は、自然のエネルギーを取り入れることにあります。呼吸もしなければ成長もしないプラスチックや布製の植物は、あくまで「置物」であり、空間の気を浄化したり、新たなエネルギーを生み出したりする力は持っていないのです。
「じゃあ、フェイクグリーンは置かない方がいいの?」と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。ここでの比較対象は、「枯れた植物」や「管理不足で弱った植物」です。
もしあなたが、生きた植物を置いてもすぐに枯らしてしまい、その枯れた鉢を何日も放置してしまうような状況なら、清潔で美しいフェイクグリーンを置いた方が、風水的には遥かに「マシ」です。枯れた植物が発する「死の気」よりは、フェイクグリーンの「無の気」の方が害がないからです。また、緑色を目にすることによる色彩心理学的なリラックス効果は、フェイクであってもある程度期待できます。
ただし、フェイクグリーンを置く場合には一つだけ絶対的な条件があります。それは「徹底的にホコリを防ぐこと」です。プラスチック製品は静電気を帯びやすく、生花以上にホコリを吸着します。ホコリまみれの造花は、風水的に最悪のアイテム(ゴミと同じ扱い)になってしまうので、こまめな清掃が欠かせません。

結論としては、可能であれば生きた植物(ポトスなどの強い品種)に挑戦していただき、どうしても難しい場合の次善の策として、高品質なフェイクグリーンを活用するのが良いでしょう。
寝室の観葉植物に虫が発生しない清潔な対策
寝室に植物を置くことを躊躇する最大の理由、それは「虫」ではないでしょうか。清潔な布団の近くにコバエが飛んでいるなんて、想像しただけでも嫌ですよね。しかし、正しい知識と対策を持てば、寝室でも虫の発生をほぼゼロに抑えることが可能です。
虫が発生する主な原因は、植物を植えている「有機質の土」にあります。腐葉土や堆肥などの有機物は、植物にとっては栄養ですが、虫にとってもエサや産卵場所になってしまうのです。つまり、「土を使わない」ことが最強の虫対策になります。
そこでおすすめしたいのが、以下の3つの清潔な栽培方法です。

1. ハイドロカルチャー(発泡煉石)
粘土を高温で焼いて発泡させた、小さな石ころのような素材を使います。無菌・無臭で清潔な上、何度も洗って繰り返し使えます。底に水が溜まっているのが見えるので、水やりのタイミングも分かりやすく、初心者の方に特におすすめです。
2. パフカル(スポンジ状素材)
サントリーなどが開発した、土の代わりになるスポンジ状の新素材です。土と水耕栽培のいいとこ取りをしたような素材で、水と空気を理想的なバランスで保持してくれます。非常に軽量で、万が一鉢を倒しても土がこぼれる心配がありません。
3. 水耕栽培(水挿し)
土も素材も使わず、ガラス瓶に入れた水だけで育てる方法です。ポトスやモンステラなどは、茎を切って水に挿しておくだけで根が出て育ちます。見た目も涼やかで、水の汚れが一目で分かるため、常に清潔を保ちやすいのがメリットです。
さらに鉄壁の守りを固めるために
土を使わない方法を選んだ上で、「受け皿に水を溜めない」ことを徹底してください。溜まった水はボウフラなどの発生源になります。また、葉水(霧吹きで葉を濡らすこと)を定期的に行うと、ハダニなどの乾燥を好む害虫を防ぐことができます。
風水で寝室の観葉植物はよくないを解決する選び方
ここからは、実際にどんな植物を選べば「吉」となるのか、具体的なおすすめ植物と配置のコツを紹介します。寝室は「陰の気」を持つ空間なので、それに調和する植物を選ぶのがポイントです。
初心者におすすめの最強観葉植物ポトス

「観葉植物を初めて買う」「過去に枯らした経験がある」という方に、私が自信を持っておすすめするのがポトスです。寝室に置く植物として、ポトス以上にバランスの取れた存在はいないと言っても過言ではありません。
まず、風水的な観点から見てみましょう。ポトスの葉は丸みを帯びたハート型をしており、ツルを伸ばして下へ下へと垂れ下がるように成長します。風水では、丸い葉は「調和」や「穏やかさ」を、下向きに伸びる性質は「陰の気(気を鎮める力)」を表します。つまり、ポトスには高ぶった神経を鎮め、心身を深いリラックス状態へ導く効果があるのです。これはまさに、安眠を求める寝室にうってつけの性質です。
さらに、ポトスはその生命力の強さから「永遠の富」「華やかな明るさ」という花言葉を持ち、金運や恋愛運を向上させるラッキーアイテムとしても知られています。部屋の隅などの気が滞りやすい場所に置くことで、悪い気を浄化し、空間全体のエネルギーを循環させてくれます。
そして何より、育てやすさが抜群です。「耐陰性」という性質を持っており、窓から離れた薄暗い場所や、照明の光だけでも十分に育ちます。水やりも、土の表面が完全に乾いてから数日経ってあげるくらいで丁度よく、多少ズボラに扱っても枯れることはめったにありません。むしろ水のやりすぎにさえ注意すれば、どんどん新芽を出して成長してくれます。
| ポトスの品種 | 特徴とおすすめポイント |
|---|---|
| ゴールデンポトス | 最もポピュラーで強健。黄色い斑入りが金運アップに効果的。 |
| ポトス・ライム | 明るいライムグリーンの葉が特徴。暗い寝室をパッと明るくする。 |
| ポトス・エンジョイ | 白い斑が入った小ぶりな葉が上品。成長がゆっくりで形が崩れにくい。 |
モンステラで金運アップとリラックス効果

インテリア雑誌やSNSのおしゃれな寝室実例で、必ずと言っていいほど見かけるモンステラ。そのエキゾチックで存在感のある姿は、ただ置くだけで部屋の雰囲気をガラリと変えてくれる魅力がありますよね。でも、モンステラが選ばれる理由は、単なる「見た目の良さ」だけではありません。実は、寝室というプライベートな空間において、金運と癒やしを同時に叶えてくれる最強の風水プランツなのです。
「湧き出る水」の気が金運を引き寄せる
風水において、モンステラは「金運アップ」の代名詞的な存在です。
その理由は、丸みを帯びた大きな葉の形状にあります。この形がお金を包み込む「手のひら」を連想させること、そして植物自体が水分を多く含み「湧き出る水」のような潤いのある気を持っていることから、お金の流れを良くし、富を引き寄せると考えられています。
特に寝室は、風水では「運気を貯め込む場所」とされています。リビングなどの動きのある場所(陽)でお金を稼ぐ運気を取り込み、静かな寝室(陰)でその運気を定着させ、財産として守る。このサイクルにおいて、モンステラは「守り」と「循環」の両方をサポートしてくれる頼もしいパートナーとなってくれます。
ハワイの伝説「希望の光を導く」
モンステラの葉に入っている特徴的な切れ込みや穴。これはハワイでは「希望の光を導く」神聖な模様とされています。葉の隙間から木漏れ日が差し込む様子から、将来への見通しを良くし、困難な状況でも希望の光を見つけ出すインスピレーションを与えてくれると言い伝えられています。「最近、先行きが不安で眠れない」という方には、特におすすめしたいストーリーを持つ植物です。
寝室ならではの「陰の気」でリラックス
金運だけでなく、リラックス効果の高さも見逃せません。モンステラの葉は全体的に丸みを帯びており、下を向いて生える葉も多いため、風水的には「陰の気(鎮静のエネルギー)」を強く持っています。
人間関係で疲れてイライラしている時や、興奮して目が冴えてしまった夜に、モンステラのゆったりとした姿を眺めると、不思議と心が落ち着いてくるのを感じるはずです。この「気を鎮める力」は、家庭運や夫婦円満の運気向上にも直結します。パートナーとの喧嘩が増えているなら、寝室の南西(家庭運の方角)にモンステラを飾ってみてください。
寝室に置くなら「ヒメモンステラ」が正解
ただし、モンステラを寝室に導入する際には一つだけ重要な注意点があります。それは「サイズ選び」です。
一般的なモンステラ(デリシオーサなど)は、環境が合うと驚くほど巨大化します。葉の直径が1メートル近くになることもあり、6畳〜8畳程度の寝室に置くと、圧迫感が出てしまい逆効果になりかねません。夜中にトイレに起きた際、大きな葉の影にびっくりしてしまう…なんてことも。
そこでおすすめしたいのが、「ヒメモンステラ(ミニアマ)」という品種です。
- コンパクト: 葉が小ぶりで、成長しても邪魔になりにくいサイズ感です。
- デザイン性: 小さくてもしっかりと切れ込みが入っており、モンステラ特有の可愛らしさを楽しめます。
- 置きやすさ: サイドテーブルやチェストの上にも無理なく飾れるため、床のスペースを圧迫しません。
お手入れのワンポイント
モンステラは葉が大きいため、どうしてもホコリが目立ちやすくなります。週末の朝、濡らしたティッシュや柔らかい布で優しく葉を拭いてあげてください。葉の輝きが増すだけでなく、風水的には「金運の曇り」を拭い去るアクションとなり、さらに運気がアップしますよ。
サンスベリアの空気清浄と魔除け効果

「寝室には尖った葉はNG」という原則をお話ししましたが、唯一の例外として、そして強力なサポーターとしておすすめしたいのがサンスベリア(別名:トラノオ)です。
サンスベリアの葉は剣のように真っ直ぐ上に伸びており、非常に強い「陽の気」を持っています。通常であれば寝室には不向きな形状ですが、この鋭さが「強力な魔除け・厄除け」として機能するのです。「最近ついていない」「悪夢を見る」「寝ても疲れが取れない」という方は、寝室に悪い気が溜まっている可能性があります。そんな時、サンスベリアを部屋の入り口や窓際に置くことで、外から入ってくる邪気をシャットアウトし、結界のような役割を果たしてくれます。
そして、サンスベリアを語る上で外せないのが、その圧倒的な「空気清浄能力」です。NASA(アメリカ航空宇宙局)が行った研究において、サンスベリアはベンゼンやホルムアルデヒドといった有害物質を除去する能力が高い植物の一つとして挙げられています。
さらに特筆すべきは、サンスベリアが「CAM植物」という特殊な性質を持っている点です。一般的な植物は昼に酸素を出し夜に二酸化炭素を出しますが、CAM植物であるサンスベリアは、夜間に気孔を開いて二酸化炭素を吸収し、酸素を放出します。つまり、私たちが寝ている間に新鮮な酸素を供給してくれるのです。
※NASAの研究は密閉された実験空間でのデータであり、一般的な家庭環境で同様の劇的な効果を得るには多くの植物が必要ですが、植物が持つ空気浄化のメカニズム自体は科学的に実証されています(出典:NASA Technical Reports Server)。
この「魔除け」と「夜間の酸素供給」という2つの特性により、サンスベリアは寝室に置くべき植物として不動の地位を築いています。乾燥に極めて強く、1ヶ月くらい水を忘れても枯れないタフさも、忙しい現代人にはありがたいポイントです。
寝室の方角別に見る観葉植物の配置と鉢の色
植物の種類が決まったら、最後にこだわりたいのが「配置場所」と「鉢の色」です。風水では、部屋の方角ごとに相性の良い色や運気があります。これらを組み合わせることで、植物のパワーを最大限に引き出すことができます。

まず、ご自宅の寝室が家全体から見てどの方角にあるか、あるいは寝室内のどの方角に植物を置くかをイメージしてください。
北の方角:貯蓄運・信頼・夫婦愛
北は「水」の気を持つ方角で、冷えやすいとされています。ここに植物を置く際は、温かみを感じさせる「ピンク」「オレンジ」「アイボリー」などの暖色系の鉢を合わせましょう。男女の愛や信頼関係を育む方角でもあるので、ピンク色の花が咲く植物や、ハート型の葉を持つ植物を置くと恋愛運・夫婦仲がアップします。
東の方角:仕事運・発展運・健康運
東は「木」の気を持ち、太陽が昇るエネルギーに満ちた方角です。植物との相性は最高です。ここでは、植物の緑色を引き立てる「青(水色)」や「木目調」の鉢がおすすめです。若々しいエネルギーを取り込めるので、これから仕事を頑張りたい人や、元気に過ごしたい人は東側に観葉植物をレイアウトしてみましょう。
南西の方角:家庭運・健康運・安定
南西は「土」の気を持ち、家庭の安定や健康を司る「裏鬼門」にあたる場所です。ここは非常に重要な方角で、気が乱れると家庭不和の原因になります。どっしりとした安定感のある「陶器」や「素焼き」の鉢を選び、色は「ベージュ」「茶色」「テラコッタ」などのアースカラーで統一すると、土の気が強化され、家庭内の基盤が盤石になります。
西の方角:金運・商売繁盛
西は言わずと知れた「金」の方角です。ここに植物を置くなら、金運を呼び込む「黄色」や「金色」の鉢、あるいは丸い形の白い陶器鉢がベストです。モンステラやパキラのような、金運に直結する植物を西側に置くことで、金回りが良くなると言われています。
まとめ:風水で寝室の観葉植物はよくないは嘘
ここまで詳しく解説してきましたが、「風水で寝室の観葉植物はよくない」という説は、あくまで「間違った置き方への警告」に過ぎないことがお分かりいただけたでしょうか。

最後に、この記事の重要ポイントをもう一度おさらいしましょう。
寝室観葉植物の成功ルール
- 配置: ベッドより高い位置に置かない。枕元から離し、足元や部屋の隅に配置する。
- 選び方: トゲのあるものは避ける(サンスベリアは魔除けとしてOK)。枯れたらすぐに処分する。
- 管理: 虫が嫌なら「ハイドロカルチャー」や「パフカル」を使う。ホコリはこまめに拭き取る。
- おすすめ: 迷ったら、癒やしの「ポトス」、金運の「モンステラ」、浄化の「サンスベリア」の3択で間違いなし。
植物は、ただそこに静かに佇んでいるだけで、私たち人間に無償の愛とエネルギーを与えてくれます。難しく考えすぎる必要はありません。まずは、小さなポトスの苗をひとつ、お気に入りのマグカップや小さな鉢に入れて、寝室のチェストに飾ってみてください。
朝起きて一番に目に入る瑞々しい緑は、きっとあなたの心に余裕をもたらし、素晴らしい一日をスタートさせるきっかけになるはずです。ぜひ、今週末にでも園芸店を覗いて、運命の一株を見つけてみてくださいね。

